巻き爪と外反母趾の関係

巻き爪119院長の伊藤です。

今回は巻き爪と外反母趾の関係についてお伝えします。

外反母趾という疾患名は聞いたことがあると思います。

外反母趾の特徴は、親指の指の付け根(第一中足骨)にある第一MP関節の内側にみられる出っ張りです。

第一中足骨が正中線に向かって、内側方向に内転・内反し母趾(親指)が正中線から離れるように外側方向に外転・外反することによって起こります。

外反母趾は母指が外転する水平面上の問題と思われがちですが、写真でもわかりますように外反母趾を起こしている母趾の爪が内側を下に傾いて

いることから巻き爪を発症します。

巻き爪の原因の一つに外反母趾があることがわかります。

外反母趾予防は巻き爪の予防にもなるわけです。

外反母趾の起こる原因:外反母趾が起こる原因には様々な誘因があります。

不適切な靴や母趾に負担がかかるような生活環境などの外的要因と個々の足の構造や機能による内的要因があります。

構造的誘因の例では第一中足骨や母趾が第二中足骨や足趾と比べて長い場合、母趾や第一中足骨が長いと、母趾は靴の影響を

受けて外転(外側)方向への圧迫を受けやすく外反母趾になるリスクがあると言われています。

また、先天性内転足の場合も、すでに第一中足骨が内転した状態にあることで靴の圧迫が母趾を外転、外反させ

外反母趾になりやすいと言われています。

20才未満に見られる外反母趾の多くは先天性内転足を合併していると言われています。

 

外反母趾の一般的な治療:外反母趾の痛みは必ずしも、変形の度合いに比例しません。

い痛みが軽度な場合は適切な靴の指導、マッサージ、ストレッチ、インソールなどの

保存療法が一般的です。

痛みが強く日常生活に障害をきたすような重症な場合は外科的な矯正手術が選択されることがあります。

 

当院では外反母趾の予防・治療に患者様の足に合わせたカスタムインソールをご提供しています。

過度な母趾の変形はなかなか改善されません。

外反母趾対策は早めのケアが大事です。