巻き爪予防のためのフットケア

巻き爪119 院長の伊藤です。

爪には、指先の保護、指の力を増加させる、知覚を鋭くさせるという働きがあります。

その爪をおろそかにすることは、足の機能を損なわせ、歩行障害や転倒の原因にもなり得ます。

現に巻き爪によって抜爪され指先に力が入らず歩行障害が原因で膝や腰の痛みで悩んでいる方もいらっしゃいます。

 

フットケアの基本は

①清潔

②水分の拭き取り

③保湿

④正しい爪切り

⑤足に合った靴を履く

⑥歩行

以上は爪のトラブルを予防するための必須条件と言えるでしょう。

 

①清潔:足を洗う時、足の指の間や爪周辺の角質をしっかり取り除きましょう。

爪は皮膚の一部で成分はケラチンというタンパク質です。

爪や爪周辺の皮膚も毎日入れ替わっています。

角質のたまりやすい爪の周辺を丁寧に洗いましょう。

また、足は全身で最も汗腺の数が多く不潔になりやすいため、

爪の周囲に角質が溜まったままにしておくと、白癬菌感染のリスクが高くなり巻き爪発生の一因にもなります。

 

 

②水分の拭き取り:入浴や足浴後に足を拭くとき、足全体をタオルで包み込み、

水分を爪周辺の皮膚に残さないように押さえるようにして拭き取ります。

爪や皮膚を傷つけないようにこすらずに指の間も一本ずつ丁寧に拭き取ります。

指の間に水分が残ってしまうと感染症の一因となりますので注意しましょう。

 

③保湿:乾燥した爪は、柔軟性に欠け割れやすく、巻き爪にもなりやすくトラブルの原因になります。

爪を切ったり削ったりした後など普段から保湿効果のあるハンドクリームやキューティクルオイルなどで保湿しましょう。

指先の血流を良くするために一本ずつ丁寧に塗り込みましょう。

最期に残った余分なクリームは拭き取ってください。

 

④正しい爪切り:爪はなだらかなアーチ形をしていますので爪切りの刃いっぱいに爪を挟んで切ろうとすると、

爪が引き伸ばされて爪の周辺に痛みを感じたり割れる恐れがあるので少しずつ切っていきます。

また、爪は縦方向と横方向の繊維が三層構造になっているため巻き込みを予防するためにもバイアス切りを避け、

スクエアオフの様にまっすぐに切ります。

爪の長さは、指の肉に埋もれて深爪にならないように指とほぼ同じ長さに切り、引っ掛からないように角をわずかに落とします。

爪を切ったら断面が滑らかになるようにやすりをかけましょう。

⑤足に合った靴を履く:爪のトラブルを予防するためには爪のケア以外に靴選びも重要です。

自分の足の形やサイズに合った靴を履かなければ、靴による圧迫や摩擦によって爪の変形を起こしてしまいます。

足のためには甲と踵をしっかりと固定できる紐靴がお勧めです。

また、紐靴であっても、紐を解かずに着脱していると、足が靴の中で前方へずれてしまい、指先に負担がかかりますので

履き方も注意しましょう。

さらに当院では患者様の足の状態に合わせたカスタムインソールを制作して足のトラブルに対応しております。

 

⑥歩行:下肢の運動は静脈還流を促して全身の血液循環を良くします。

足指の力を増加させるための爪が健康であるためには、心臓から最も遠い足指の先端までの十分な

血液の供給が必要です。

 

以上

巻き爪予防のためのフットケアについて記しました。

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