原因不明?? 膝の腫れと激痛
2018.2.21(水)
70代女性の患者様です。
来院の二日前の夕刻、急に右膝が腫れはじめ痛みも激痛に変わりその晩は一睡もできず翌日クリニックを受診し検査をするも特に異常が見当たらないということでその翌日当院へ。
「これは痛そう・・・」
赤く腫れあがり熱感も半端ない。
歩行痛は勿論、関節内圧は上昇し屈曲不能。
患者様の環境因子
〇膝の屈伸動作を頻繁に行い立膝になって作業する仕事に就いている。
〇人手が足りず多忙で肉体的ストレスが溜まっていた。
〇身内に不幸があり精神的ストレスが溜まっていた。
〇冬期の為、水分補給が不十分である。
膝周辺・下腿部の皮膚を視診・触診。
特にひっかき傷のようなものも確認できない。
クリニックでの検査に異常が無かったことから細菌感染による蜂窩織炎のような疑いも無さそう。
尿酸値にも異常は無かったので痛風でも無さそう。
ただ、痛風は発症前には尿酸値の上昇はあるので・・・痛風患者の多くは男性である。
早速、エコーで確認。
向かって左側が患側。
白いもやもやが映っています。
う~ん、これは「偽痛風」と言われる「ピロリン酸カルシウム結晶沈着症」では。
これは、ピロリン酸カルシウムという結晶が少しずつ溜まり炎症を引き起こすものです。
偽痛風は痛風と違い男女比はありません。
代謝異常が原因ということで60歳以上の高齢者に多くみられます。
患者様には偽痛風が疑われる旨をお伝えし施術開始です。
間質液の代謝を促すためにマトリクスウエーブで体液循環を整え冷却と固定で安静を保っていただきます。
結果は後日です(^_-)-☆