良い歩行には体操を
前回の豆知識の「巻き爪にならないための自分でできること」の一つに『正しい歩き方と姿勢』で、
<正しい歩行の流れ>
かかとで着地 → 第5指のつけ根 → 第1指のつけ根 → 第1指と第2指で蹴り出す
<正しい姿勢>
重心は かかと・第1指・第5指 の3点。
というのを紹介させて頂きました。
正しい歩行や正しい姿勢、意識して歩くことはできてもそれを持続させることが少し難しいと思います。
気付いたときはいつも通りの歩行になってしまうこともあるのではないのでしょうか。
それでは何故正しい歩き方に慣れないのでしょう?
それはズバリ、筋肉の使い方に原因があります。それも主に股関節周りや太もも周りの筋肉です。
そこで今、足関節や膝関節が悪い患者様にお勧めしてます歩行や姿勢に効く体操をご紹介させて頂きます。
①脚上げ体操
仰向けの状態(椅子に座った状態でも構いません)になります。
足を伸ばし、床に足がついている状態から約10センチほど足を床から上げます。
約10センチほど上げましたら、そこで5秒間キープして足を下ろします。
『ももの前の筋肉(大腿四頭筋)の体操』
②ボール体操
仰向けの状態(椅子に座った状態でも構いません)になります。
ボールをももの間に挟み、ボールをつぶすように力を入れます。
挟む力が止まったとこで、5秒間キープして力を抜きます。
『ももの内側の筋肉(内転筋)の体操』
③横上げ体操
側臥位の状態(横を向いて寝た状態)になります。
上の足が床についている状態から状態から約10センチほど上げます。
約10センチほど上げましたら、そこで5秒間キープして足を下ろします。
『ももの外側の筋肉(外転筋)の体操』
以上のことを20回ずつ(脚上げ体操・横上げ体操に限っては片足20回ずつ)行います。
当院に御来院できない場合には、朝と夜にこのセットを1セットずつ行うようにして頂いております。
この体操に関して注意するポイントは 上げる時も下げる時もゆっくり行うこと です!
この体操は古くからある体操をゆっくり行うことで、ポイントとする筋肉により刺激を与えることで膝関節の安定を保持します。
少しずつですが、約4週間毎日2セット行うことで歩き方や姿勢に変化が来ると思います。
また当院では、足圧の検査機器がございます。
検査を行うことで、今どこに重心がかかっているのか、どういう歩行をしているのかを確認することができます。
それを元に、正しい形の靴や正しい歩行またオーダーインソールのご提案もさせて頂いております。
どうぞお気軽に御来院下さい。
共にがんばりましょう。