巻き爪はどうして起こるのか?

 

巻き爪」は爪のトラブルの中で一番多く、普段指の上にある爪が何かしらの原因で指の内側にクルッと巻いてしまった爪のことを言います。

 

足の第一指(親指)に起こることが多く、その形はまるでアルファベットの「C」のような形で、悪化してしまうと「O」や数字の「6」の形に近い状態いになる場合もございます。

 

症状としては痛みから始まり、歩いたり運動することで内側に入り込んだ爪が皮膚を切ってしまいます。そこからバイ菌が入ることで膿だけでなく、肥厚爪などの爪の病気にもなる恐れがあります。

 

主な原因として、
1.窮屈な靴による圧迫
2.爪の切り方
3.急激な体重の増加
4.遺伝
などがあります。

 

巻き爪の発生機序の一つのケースとして、靴を例に挙げてみましょう。

 

ヒールや私生活での指先が窮屈な靴を履き続けることで、靴の横からの圧力と地面からの上への圧力により少しずつ巻いていきます。

靴を選ぶ際デザインを見過ぎてしまい、「多少横が窮屈でも、履いていればそのうち慣れてくる」と御思いがちです。
確かに使い続けることで慣れてくると思います。
ですが、もし「靴があなたの足に慣れた」のではなく、「あなたの足が靴の形に慣れた」と考えてみてはどうでしょう。

足に合わない靴を履き続けることで内反小趾や外反母趾(どちらも足先の変形)になってしまった方も多く見受けられます。

足先の変形は歩行に影響を与え、そこから足首・膝・腰・首・顎にまで影響を及ぼします。
そうなってしまう前に今御履きになられてる靴をもう一度見直してみてはどうでしょうか。

 

もう一つの巻き爪の発生機序として、深爪により爪の機能(役割)が弱くなり、様々な外力(圧力)に負けてしまい、少しずつ巻いてしまうケースです。

爪の主な役割
1.指先のへの衝撃から守る(足を踏まれる際)
2.指先にかかる圧力の保護(歩行時の蹴り出しなど)
などがあります。

 

本来、爪がしっかり生えていれば、蹴り出す時の下からの圧力に対応できます。
しかし深爪により、爪の面積が小さくなることで地面からの圧力に負けてしまい、爪が皮膚の中に入ってしまいます。
入ってしまった爪は元に戻るどころか、皮膚に引っ張られる力や他の外力により、内側に巻き込んでしまいます。

 

また、綺麗な爪にしたいが為についつい爪を丸く、斜めに切ってしまう方もいらっしゃると思います。爪というのは布のような繊維の構造になっており、斜めに切ってしまうと自然と巻いてきやすい構造となっております。

爪を切る際、深く切りすぎないよう、先の白い部分を残して切るほうが良いでしょう。
また斜めに切りすぎないよう、直角よりもやや鈍角に切ることもお勧めします。

 

もし巻き爪でお悩みでしたら、是非当院にお越しください。
無料カウンセリングにて、巻き爪専門資格を持ったスタッフがご相談承りますのでご安心ください。
靴に関して、どんな靴が良いのか分からない方もお気軽に御来院ください。当院では足圧などの検査を経て、患者様一人一人に合ったインソール(靴の中敷き)を作り、販売させていただいています。
自分の足に合った靴と中敷きを履くことで、日頃から少しずつバランスを整えていきましょう。